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悪貨は良貨を駆逐する

「グレシャムの法則」をご存知でしょうか。日常生活ではあまり耳にしない言葉かもしれませんが、ビジネスシーンにおいて利用されるケースがあります。


グレシャムの法則に陥ると的確な経営判断ができなくなったり、優秀な社員が会社を離れてしまったりというような、組織にとって悪影響を及ぼす可能性があります。

今回は、グレシャムの法則の意味や、ビジネスシーンにおいてこの法則に陥らないため、具体的にどうするべきかを詳しく解説します。

どの企業や組織にも、事務的な作業などのルーティンワークがあるでしょう。日常的に実施している業務は、どうしてもこのルーティンワークから先に作業してしまいがちです。

ところが、ルーティンワークをこなすために精一杯になると、新規事業の立ち上げや職場環境の改善といった、イノベーションを実現するような仕事が後回しになることもあります。

その結果、企業や組織の成長へとつなげていくことが難しくなってしまうでしょう。

人材育成の一例

人材育成においては、やる気のない、不正をはたらくような悪い人材が会社で権力を持ってしまうと、意欲的な人材が去ってしまう例があります。

例えば、業績を上げるため、チームの中に不正を働く社員がいると仮定した場合、周りの社員が「それでは自分も」と不正を働き、やがて常習化してしまいます

一方で、そんな不正を働くことに対して、良く思わない社員もいるでしょう。そのような社員は職場を離れ、別の企業へ転職してしまいかねません。やる気があって地道に業務をこなす優秀な社員はいなくなり、不正を働くような社員ばかりが残ってしまう企業となってしまいます。

モチベーションについても同様で、やる気のないメンバーがチームにいると、その姿勢が周囲へ伝染してしまい、職場の士気を下げてしまう恐れがあります。モチベーションの高い人はその雰囲気に嫌気がさし、やはり職場を離れることもあるでしょう。

グレシャムの法則|ビジネスシーンでの対応策

これまで、ビジネスシーンにおいてグレシャムの法則に当てはまる、悪影響を及ぼすような具体的な事例について紹介してきました。もしそのような状況に陥ってしまった場合には、どのような対策を行うべきなのでしょうか。

【対応策】

組織の分業体制マップを作成して可視化し、課題を洗い出し改善する

不正が起こらないようコンプライアンス遵守を徹底させる仕組みづくり

社員教育を充実させ、知識やスキルの向上を促してルーティンに陥らない思考力を養う

チームでのコミュニケーションを活発化させ、異なる視点や意見を共有させる

アイデアを募集する場や表彰制度を設け、イノベーションを創出できるよう社員の創造性やアイデアを評価する仕組み作り

新規事業の失敗によるペナルティをなくし、チャレンジしたことを評価する


以上のように、経営者層や各チームのリーダーが柔軟な意識を持ち、社員をサポートしていく体制を整えることが重要です。

まとめ

グレシャムの法則は「悪貨は良貨を駆逐する」と表され、イギリスの財政家グレシャムが提唱したことが由来とされています。

ビジネスシーンの考え方として使用され、この法則に当てはまると経営判断に集中できない、優秀な社員が退職してしまうなど、企業にとって悪影響を及ぼす状態となります。

対応策としては、ルーティンワークに集中させない仕組みづくりを行い、新規プロジェクトにもリソースを使用すること、社員のモチベーションが低下しない職場の環境づくりなどが挙げられます。
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