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いただきますという言葉

デイサービスではお昼ご飯の時、利用者、職員全員で「いただきます」と言ってから食事をします。
食事の前に「いただきます」というのは多くの日本人が行っている習慣です。キリスト教徒も食事前に「天におられる私達の父よ 皆が聖とされますように みくにが来ますように 御心が天に行われる通り 他にも行われますように 私達の日ごとの糧を今日もお与え下さい 私達の罪をお許しください 私達も人を許します 私達を誘惑に陥らせ得ず 悪からお救い下さい アーメン」と祈りますが、日本とキリスト教徒では意味が違います。

いただきます


この食事前の習慣の違いは米と小麦の収穫の違いにあると言われています。キリストが生まれたとされる2千年前は、同量の種子から米10に対し小麦3程度、水田で安定継続的に生育する米と定期的に畑を替えなければならず、赤カビ病などで収穫そのものが不安定な小麦。小麦(キリスト教)圏では、小麦を当てにできず、家畜食をメインとする食文化が広まりました。欧米で主食、副食という区別がないのもその為です。
家畜を消費しないと生存できないという状況が、生命に対する認識をも変えていきます。自分たち白人(アングロサクソン等)は自分たち以外から卓越した存在で、動物に生命の尊厳はないと考えるようになりました。これはユダヤ教、キリスト教などの経典に読み取れます。人間は動物から進化したものではなく、神から作られた、という教えです。有色人種を動物と同一視する白人至上主義もこの小麦の文化から生まれたのです。黒人奴隷を売買するのは黒人を同じ人間とみなしてないからです。
日本と欧米の食事前の習慣が、命を食すことへの畏怖を表す「いただきます」という言葉と、糧を得る神への感謝を示す「天におられる私達の父よ」という祈りという全く違った意味で行われていたのです。


アフリカ大陸から1500万人の奴隷がヨーロッパ、アメリカへ連れて行かれたとされています。その行為に対し、アフリカ諸国への公式の謝罪や補償は未だなされていません。

鎖で繋がれ移動する黒人奴隷

日本では食事前の「いただきます」という挨拶は守られていると思います。これは幼稚園、小学校の給食に起因しているようです。幼稚園ではいただきますの意味を最初に教えるところが多いです。いただきますの意味は、食事を作る為に使われた食材に感謝すること、食事を提供されるまでに関わってくれた全ての人に感謝すること。この二つを給食の時に保育士さんが説明される様です。

命への感謝


食事を提供してくれた人への感謝

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