2025.2.12
老後の選択
Amebaという投稿サイトに「老後を幸せに暮らす人生の選択」という介護業界勤務と思われるスレッドが立っていました。
「特養、グルホ、老人ホーム全て一緒で、入居者の9割以上は入居に納得していません。幸せとは『自由』のこと。自宅で過ごす選択をできる事が大切。実際は無理やり施設に入れられる。施設の人間は無知で、ケアマネ、地域包括もでたらめ。それより自宅で終活する方が幸せ。平均で男性は72歳、女性は74歳で要介護状態になり、好きなことができる時間は退職後あまりにも短く、一日も早く自由を手にして好きなことをしてください」
という内容です。
日本介護福祉学会

この批判は一部、的を得ていて、介護業界は常に勉強しているわけでは有りません。医学の世界では、新しい情報取得をしなければ誤診につながると言います。毎朝、多くの論文に目を通す医師も多いようです。
介護業界には「日本介護福祉学会」「日本介護学会」の二つの大きな学会があり、介護論文も随時掲載されています。しかし、論文や新聞記事、雑誌の情報、インターネットなどに耳や目を傾ける姿勢がなければ、介護職は外部からの批判を受けるのは当然のことだと思います。介護職員は無知だと思われています。学会の論文については、必要なものは要約して掲載していきますので、自己啓発に努めましょう。現在、介護に関する情報源は主に県・市からのメールによる通知です。
「福岡県保健医療介護部介護保険課指定係」からのメールです(参考)

福岡県、春日市、春日警察、筑紫保健環境事務所、その他、重要・不要メールが、一日約50通来ます。重要な内容は福岡県、春日市ですが、直近では「コロナワクチン予防接種」「物価高騰助成金」「新介護保険制度」「介護ICT化」など、年間約100通のメールです。見慣れているので苦痛では有りませんが、長文の内容や、難解な内容もあり、要約して重要ななものは皆さんに開示していきます。
「どうせ死ぬんだから」

「好きなことだけやって寿命を使いきる」という精神科医、和田秀樹氏の本もあります。ある程度の年齢になると生活や生き方が内向きになるが、「どうせ死ぬんだから、それまでの時間にやりたいことをやってやろう」という前向きな発想です。
長らく高齢者医療の最前線で人の死に接し、自身もがんを患って2年後の死を覚悟した経験を持つ著者自身も、「やりたい事をやらなきゃ損だ」と考え、やりたい事をやってこられました。
特別養護老人ホーム

「老後を幸せに暮らす人生の選択」というAmebaのスレッドは、入居者の幸せを考えているかを問うています。施設入居は大半は自宅での生活が困難であり、本人が納得され入居されています。入居者の幸せが「自由」でやりたい事かもしれません。しかしその方に寄り添い、幸せな生活のお手伝いをすることは、施設スタッフ全員が意識共有しなければなりません。
暮らす家がある幸せ

「休める家がある幸せ」を考えたことがありますか?以前コンピュータソフトの販売をして、東京、大阪、名古屋などを営業で回っていました。昼間疲れた時は公園で休憩をとりましたが、夜になって宿泊予約を忘れたことに気付きました。学会やイベントの影響で、電話しても宿泊予約がとれません。公園に行き、休む場所、家があるのは本当にありがたい事だと気づきました。
介護求人ナビに「戦争経験者の言葉」という話題が掲載されています。
ある高齢者は戦時中に満州で暮らされ、戦後、着の身着のまま命からがら日本に帰還されました。コロナ禍で外出や面会が制限される中、「安心して暮らせるだけで幸せ」というのが口癖。外出自粛のニュースを見るたびに、「家にいてくださいと言うなら、いくらでもいるわ、自分の家が一番幸せ」と言われます。
当たり前の生活の幸せ

介護施設には戦争体験者が多い。ある男性入居者は、よく話す悲しい思い出があります。
「昭和の初め生まれで、同級生は殆ど召集令状が来た。自分だけ生き残って申し訳ないとの思いがあり、他人に迷惑はかけるなどもってのほか。今、温かいものがお腹いっぱい食べられて、暖かい布団があって、テレビも見られて、お風呂にも入れる。文句を言ったらバチが当たる」と言われます。
コロナ禍の時は面会、外出ができず、外部イベントも中止しました。代わりに手作りの劇や手品、尻相撲など入居者のストレス解消できる様、スタッフなりに一生懸命、知恵を絞りました。入居者の当たり前が損なわれない様に、これからも気を付けていきたいと思います。
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「特養、グルホ、老人ホーム全て一緒で、入居者の9割以上は入居に納得していません。幸せとは『自由』のこと。自宅で過ごす選択をできる事が大切。実際は無理やり施設に入れられる。施設の人間は無知で、ケアマネ、地域包括もでたらめ。それより自宅で終活する方が幸せ。平均で男性は72歳、女性は74歳で要介護状態になり、好きなことができる時間は退職後あまりにも短く、一日も早く自由を手にして好きなことをしてください」
という内容です。
日本介護福祉学会

この批判は一部、的を得ていて、介護業界は常に勉強しているわけでは有りません。医学の世界では、新しい情報取得をしなければ誤診につながると言います。毎朝、多くの論文に目を通す医師も多いようです。
介護業界には「日本介護福祉学会」「日本介護学会」の二つの大きな学会があり、介護論文も随時掲載されています。しかし、論文や新聞記事、雑誌の情報、インターネットなどに耳や目を傾ける姿勢がなければ、介護職は外部からの批判を受けるのは当然のことだと思います。介護職員は無知だと思われています。学会の論文については、必要なものは要約して掲載していきますので、自己啓発に努めましょう。現在、介護に関する情報源は主に県・市からのメールによる通知です。
「福岡県保健医療介護部介護保険課指定係」からのメールです(参考)

福岡県、春日市、春日警察、筑紫保健環境事務所、その他、重要・不要メールが、一日約50通来ます。重要な内容は福岡県、春日市ですが、直近では「コロナワクチン予防接種」「物価高騰助成金」「新介護保険制度」「介護ICT化」など、年間約100通のメールです。見慣れているので苦痛では有りませんが、長文の内容や、難解な内容もあり、要約して重要ななものは皆さんに開示していきます。
「どうせ死ぬんだから」

「好きなことだけやって寿命を使いきる」という精神科医、和田秀樹氏の本もあります。ある程度の年齢になると生活や生き方が内向きになるが、「どうせ死ぬんだから、それまでの時間にやりたいことをやってやろう」という前向きな発想です。
長らく高齢者医療の最前線で人の死に接し、自身もがんを患って2年後の死を覚悟した経験を持つ著者自身も、「やりたい事をやらなきゃ損だ」と考え、やりたい事をやってこられました。
特別養護老人ホーム

「老後を幸せに暮らす人生の選択」というAmebaのスレッドは、入居者の幸せを考えているかを問うています。施設入居は大半は自宅での生活が困難であり、本人が納得され入居されています。入居者の幸せが「自由」でやりたい事かもしれません。しかしその方に寄り添い、幸せな生活のお手伝いをすることは、施設スタッフ全員が意識共有しなければなりません。
暮らす家がある幸せ

「休める家がある幸せ」を考えたことがありますか?以前コンピュータソフトの販売をして、東京、大阪、名古屋などを営業で回っていました。昼間疲れた時は公園で休憩をとりましたが、夜になって宿泊予約を忘れたことに気付きました。学会やイベントの影響で、電話しても宿泊予約がとれません。公園に行き、休む場所、家があるのは本当にありがたい事だと気づきました。
介護求人ナビに「戦争経験者の言葉」という話題が掲載されています。
ある高齢者は戦時中に満州で暮らされ、戦後、着の身着のまま命からがら日本に帰還されました。コロナ禍で外出や面会が制限される中、「安心して暮らせるだけで幸せ」というのが口癖。外出自粛のニュースを見るたびに、「家にいてくださいと言うなら、いくらでもいるわ、自分の家が一番幸せ」と言われます。
当たり前の生活の幸せ

介護施設には戦争体験者が多い。ある男性入居者は、よく話す悲しい思い出があります。
「昭和の初め生まれで、同級生は殆ど召集令状が来た。自分だけ生き残って申し訳ないとの思いがあり、他人に迷惑はかけるなどもってのほか。今、温かいものがお腹いっぱい食べられて、暖かい布団があって、テレビも見られて、お風呂にも入れる。文句を言ったらバチが当たる」と言われます。
コロナ禍の時は面会、外出ができず、外部イベントも中止しました。代わりに手作りの劇や手品、尻相撲など入居者のストレス解消できる様、スタッフなりに一生懸命、知恵を絞りました。入居者の当たり前が損なわれない様に、これからも気を付けていきたいと思います。