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要介護リスク

2025年3月7日、筑波大学から体組成計から要介護化の予測が可能という内容の論文が、報道関係にプレリリースされました。体組成計は乗るだけで体重や体脂肪率、筋肉量などのデータが計測できる便利な機器です。その計測データから筋肉の量を示す指標(筋細胞の状態や細胞内外の水分比率)を評価すると、要介護化リスクが高い高齢者を予測可能なことを、最長12年間の追跡研究で明らかにしました。

掲載論文

掲載論文は、掲載雑誌「Nutrition」、題名「部位別のphase angelと細胞外内の水分比率は、地域在住高齢者の要介護度と関連する:最長12年間の追跡調査」です。

体組成計

体組成計では、生体に微弱な交流電流を流し、その電気抵抗を計測します。複数の周波数の電流を流すことで、細胞膜の状態や細胞内の水分比率を評価しています。日常生活動作には筋肉の収縮が欠かせないため、当指標が将来の要介護化リスクと関連する可能性があります。




茨城県笠間市の高齢者(858人)を対象に、二つの指標(細胞膜の状態と細胞外内の水分比率)を体組成計の計測データから算出しました。そして、最長12年間、これらの高齢者を追跡し、要介護化との関連性を検証しました。


検証結果、下肢の筋肉の質を反映する細胞膜の状態や細胞外内の水分抵抗比率が低値である人は将来の要介護化リスクが高いこと、特に各指標の中央値より低値である場合にはその傾向が高まることがわかりました。
体組成計は乗るだけでさまざまな項目が計測でき、装置を操作する測定者も必要ありません。医療現場や公民館などの地域の交流場に設置し、広く利用してもらうことで、要介護化リスクが高い高齢者を効率よく大規模に把握できるようになることが期待されます。

 
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