2025.2.2
フジテレビ問題 その2
不動産会社に対し融資量を規制するという1990年3月27日の行政指導(総量規制)に端を発し、日本のバブル経済が崩壊に向かいました。さらに1995年に発生した「大和銀行ニューヨーク支店事件」は、日本を世界経済市場から締め出すという日本国家存亡の危険性をはらんだ出来事でした。日本企業はIFRS(国際会計基準)への移行を求められました。減損会計(資産を時価評価する)はバブル崩壊で発生した不動産などの損失を当会計期間処理することを義務付。株価下落にも拍車をかけました。
日本の30年にわたる景気低迷

1995から2021年の26年間で、日経平均とアメリカダウ平均は10倍以上の差となっています。株価は重要な経済指標なので、どれだけ日本経済が低迷しているのかがわかります。「ジャパン・バッシング(日本批判)」が進み、景気低迷の日本を度外視する「ジャパン・パッシング(日本無視)」と変わり、世界市場が日本を相手にしなくなりました。
GDP推移(1995-2018)

バブル崩壊後の実質GDP(国内総生産)は1995年日本のバブル崩壊後、世界平均成長率より毎年2%程度下回っています。同規模の市場とすると23年間で、1.5倍の格差となります。しかもこの成長率の差は、今現在も続いていることに注目すべきです。
バブル時代

この状態はバブル時代、日本のコンプライアンス意識が低かったことも要因の1つです。フジテレビを成長させたタモリ氏が中居正広氏に言った「調子に乗んじゃねえぞ!」と同じ、日本は調子に乗っていたと思います。本来日本人が持っていた真摯さを失い、研鑽を怠り、労せずして利得できるバブルに酔いしれていたのだと思います。
バブル崩壊後3年で地価は半分以下に暴落し2005年まで14年連続で下がり続けました。日本経済は土地本位制でお金を借りる時は、土地など不動産を担保としていた為、地価がさがると企業は借入が出来なくなります。それが次の時代の投資を妨げることに繋がりました。
BBCが最初に取り上げた「ジャーニーズ問題」

欧米では「性加害」を重要視しています。1月23日イギリスBBCは「日本の芸能界、性暴力生産に直面している」と中居正広氏問題を取り上げています。米ブルームバーグ通信は「騒動はモノ言う株主が日本最大の放送局の一つに打撃を与える隙をつくった」と分析しました。
テルアビブにある「トランベルトール墓碑」

フジテレビ問題は日本が抱える根本的問題を暗示しています。明治時代に起こった日露戦争で捕虜となりイスラエル建国の父と言われるトランペルドール。日本で多くの事を学び感銘を受けたとされます。その墓標には「日本を手本としたユダヤ人国家をつくる」と刻まれています。もう一度、世界の手本となった明治の先人を思い起こし、組織は襟を正していかなければならないと思います。
元駐日イスラエル大使、エリ・コーヘン氏が上梓(じょうし)した「神国日本」にトランベールの話が記載されています。
宗教や民族を理由に迫害せず、戦場でも死を恐れず、捕虜を差別せず、イスラエル建国の礎となったのは神国日本の精神である。
はたして現在の日本人はどうなのか。女性を性差別し、ハラスメントを加えたとされる企業は放送業界2位となった。そのような企業を成長させて良いのか?それを容認し、テレビ番組の過激で面白さを求め、安易さに流された我々個人にも責任があるのではないか?考えるべき時だと思います。
一覧に戻る
日本の30年にわたる景気低迷

1995から2021年の26年間で、日経平均とアメリカダウ平均は10倍以上の差となっています。株価は重要な経済指標なので、どれだけ日本経済が低迷しているのかがわかります。「ジャパン・バッシング(日本批判)」が進み、景気低迷の日本を度外視する「ジャパン・パッシング(日本無視)」と変わり、世界市場が日本を相手にしなくなりました。
GDP推移(1995-2018)

バブル崩壊後の実質GDP(国内総生産)は1995年日本のバブル崩壊後、世界平均成長率より毎年2%程度下回っています。同規模の市場とすると23年間で、1.5倍の格差となります。しかもこの成長率の差は、今現在も続いていることに注目すべきです。
バブル時代

この状態はバブル時代、日本のコンプライアンス意識が低かったことも要因の1つです。フジテレビを成長させたタモリ氏が中居正広氏に言った「調子に乗んじゃねえぞ!」と同じ、日本は調子に乗っていたと思います。本来日本人が持っていた真摯さを失い、研鑽を怠り、労せずして利得できるバブルに酔いしれていたのだと思います。
バブル崩壊後3年で地価は半分以下に暴落し2005年まで14年連続で下がり続けました。日本経済は土地本位制でお金を借りる時は、土地など不動産を担保としていた為、地価がさがると企業は借入が出来なくなります。それが次の時代の投資を妨げることに繋がりました。
BBCが最初に取り上げた「ジャーニーズ問題」

欧米では「性加害」を重要視しています。1月23日イギリスBBCは「日本の芸能界、性暴力生産に直面している」と中居正広氏問題を取り上げています。米ブルームバーグ通信は「騒動はモノ言う株主が日本最大の放送局の一つに打撃を与える隙をつくった」と分析しました。
テルアビブにある「トランベルトール墓碑」

フジテレビ問題は日本が抱える根本的問題を暗示しています。明治時代に起こった日露戦争で捕虜となりイスラエル建国の父と言われるトランペルドール。日本で多くの事を学び感銘を受けたとされます。その墓標には「日本を手本としたユダヤ人国家をつくる」と刻まれています。もう一度、世界の手本となった明治の先人を思い起こし、組織は襟を正していかなければならないと思います。
元駐日イスラエル大使、エリ・コーヘン氏が上梓(じょうし)した「神国日本」にトランベールの話が記載されています。
宗教や民族を理由に迫害せず、戦場でも死を恐れず、捕虜を差別せず、イスラエル建国の礎となったのは神国日本の精神である。
はたして現在の日本人はどうなのか。女性を性差別し、ハラスメントを加えたとされる企業は放送業界2位となった。そのような企業を成長させて良いのか?それを容認し、テレビ番組の過激で面白さを求め、安易さに流された我々個人にも責任があるのではないか?考えるべき時だと思います。