2025.4.15
介護職のキャリアアップについて
マネジメント職や専門職など、介護職のキャリアアップについて
介護職は、介護を受ける方が安全で安心した毎日を送れるようにサポートするプロフェッショナルです。しかし少子高齢化が進む日本では、増え続ける高齢者に対して、介護職の人材不足が予想されています。
そのため、介護職に携わる人材の確保や定着を促すためにも、現場で働く介護職のスタッフが将来のビジョンを持っていきいきと働き続けることができるよう、各企業でさまざまなキャリアパス制度が整備されています。
ここでは、介護職の種類やそれぞれの資格取得までのステップ、またキャリアアップの道筋について紹介します。
介護職のキャリアアップの道筋

介護職は、看護師などの医療系職種と違い、無資格・未経験でも就くことは可能です。とはいえ、まったくの知識ゼロでは、十分なお世話やサービス提供ができません。
そのため、まずは「介護職員初任者研修」を受講して、介護の基本的な医療知識や人間の体のしくみなどを学ぶのが最初のステップになります。
その後は、介護職員初任者研修の上級編である「介護福祉士実務者研修」の取得へと進み、3年間の実務経験を積んだ後に国家資格である「介護福祉士」資格の取得を目指すのが、一般的なキャリアアップの流れです。
介護職を極める場合

介護の第一線で活躍し続けるためには、「介護福祉士」の資格を目標にしましょう。3年以上の実務経験と介護福祉士の資格があれば、どこの施設でも「介護職として頼りになる人材」と評価してもらえます。
さらに、介護福祉士として5年以上の実務経験、現任研修の受講、介護職のリーダーとしての実務経験や居宅と施設サービスでの生活支援経験を経て、「認定介護福祉士」というキャリアパスの頂点を目指すことができます。
介護福祉士から専門職を目指す場合
介護福祉士の資格を得た後は、次のような専門職を目指すこともできます。
ケアマネジャー(介護支援専門員)

ケアマネジャーは、介護制度の利用希望者やその家族から話を聞き、一人ひとりに合ったケアプランを作る専門職です。自宅で介護サービスを受ける方のプランを作成する「居宅ケアマネジャー」と、施設に常駐して利用者のケアプランを作成する「施設ケアマネジャー」の2種類に分類できます。
ケアマネジャーになるには、「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格する必要があり、受験には医師や介護福祉士など国家資格に基づく業務に従事する者、または相談援助業務に従事する者として5年以上、900日以上の実務経験が求められます。
生活相談員

生活相談員は、介護福祉施設に常駐し、利用者とその家族と施設、ケアマネジャーのあいだを調整したり、地域の医療機関、外部施設との橋渡しをしたりする役職です。
生活相談員は役職名であって、資格を意味するものではありません。
生活相談員になるには、「社会福祉士」「精神保健福祉士」「社会福祉主事任用資格」のいずれかの資格が必要とされる場合が多いですが、自治体によって、介護福祉士やケアマネジャー資格、一定期間の介護職経験があれば就任できるところもあります。
サービス提供責任者

サービス提供責任者は、訪問介護サービスの計画・運営を、責任を持って行います。ケアマネジャーが作成したプランに基づいて訪問介護計画書を作り、利用者宅を実際に訪問してニーズや悩みを聞いたり、ホームヘルパーの教育や管理を行ったりします。医療との連携や、ケアマネジャーとの連携もサービス提供責任者の仕事です。
サービス提供責任者になるには、「介護福祉士」の資格を持っているか「介護福祉士実務者研修」を修了していること、または「介護職員初任者研修」の修了者で、3年以上介護などの業務に従事した経験を持っていることが求められます。
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介護職は、介護を受ける方が安全で安心した毎日を送れるようにサポートするプロフェッショナルです。しかし少子高齢化が進む日本では、増え続ける高齢者に対して、介護職の人材不足が予想されています。
そのため、介護職に携わる人材の確保や定着を促すためにも、現場で働く介護職のスタッフが将来のビジョンを持っていきいきと働き続けることができるよう、各企業でさまざまなキャリアパス制度が整備されています。
ここでは、介護職の種類やそれぞれの資格取得までのステップ、またキャリアアップの道筋について紹介します。
介護職のキャリアアップの道筋

介護職は、看護師などの医療系職種と違い、無資格・未経験でも就くことは可能です。とはいえ、まったくの知識ゼロでは、十分なお世話やサービス提供ができません。
そのため、まずは「介護職員初任者研修」を受講して、介護の基本的な医療知識や人間の体のしくみなどを学ぶのが最初のステップになります。
その後は、介護職員初任者研修の上級編である「介護福祉士実務者研修」の取得へと進み、3年間の実務経験を積んだ後に国家資格である「介護福祉士」資格の取得を目指すのが、一般的なキャリアアップの流れです。
介護職を極める場合

介護の第一線で活躍し続けるためには、「介護福祉士」の資格を目標にしましょう。3年以上の実務経験と介護福祉士の資格があれば、どこの施設でも「介護職として頼りになる人材」と評価してもらえます。
さらに、介護福祉士として5年以上の実務経験、現任研修の受講、介護職のリーダーとしての実務経験や居宅と施設サービスでの生活支援経験を経て、「認定介護福祉士」というキャリアパスの頂点を目指すことができます。
介護福祉士から専門職を目指す場合
介護福祉士の資格を得た後は、次のような専門職を目指すこともできます。
ケアマネジャー(介護支援専門員)

ケアマネジャーは、介護制度の利用希望者やその家族から話を聞き、一人ひとりに合ったケアプランを作る専門職です。自宅で介護サービスを受ける方のプランを作成する「居宅ケアマネジャー」と、施設に常駐して利用者のケアプランを作成する「施設ケアマネジャー」の2種類に分類できます。
ケアマネジャーになるには、「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格する必要があり、受験には医師や介護福祉士など国家資格に基づく業務に従事する者、または相談援助業務に従事する者として5年以上、900日以上の実務経験が求められます。
生活相談員

生活相談員は、介護福祉施設に常駐し、利用者とその家族と施設、ケアマネジャーのあいだを調整したり、地域の医療機関、外部施設との橋渡しをしたりする役職です。
生活相談員は役職名であって、資格を意味するものではありません。
生活相談員になるには、「社会福祉士」「精神保健福祉士」「社会福祉主事任用資格」のいずれかの資格が必要とされる場合が多いですが、自治体によって、介護福祉士やケアマネジャー資格、一定期間の介護職経験があれば就任できるところもあります。
サービス提供責任者

サービス提供責任者は、訪問介護サービスの計画・運営を、責任を持って行います。ケアマネジャーが作成したプランに基づいて訪問介護計画書を作り、利用者宅を実際に訪問してニーズや悩みを聞いたり、ホームヘルパーの教育や管理を行ったりします。医療との連携や、ケアマネジャーとの連携もサービス提供責任者の仕事です。
サービス提供責任者になるには、「介護福祉士」の資格を持っているか「介護福祉士実務者研修」を修了していること、または「介護職員初任者研修」の修了者で、3年以上介護などの業務に従事した経験を持っていることが求められます。